プロ野球ファンの間で毎年話題となる「ゴールデングラブ賞」と「ベストナイン」。これらは選手の活躍を称える名誉ある賞ですが、その選考基準や意義には大きな違いがあります。本記事では、その違いを解説するとともに、2024年の受賞者一覧、歴代最多受賞者の情報、そして「ゴールデングラブ」の象徴ともいえる“金色”の理由まで徹底調査します!
1. ゴールデングラブ賞とベストナインの違いとは?
ゴールデングラブ賞:守備に焦点を当てた表彰
「ゴールデングラブ賞」(正式名称:三井ゴールデン・グラブ賞)は、その年に最も優れた守備を見せた選手を表彰するものです。各ポジションごとに選出され、守備力が最大の評価基準となります。2024年度の選考基準では、ポジションごとに必要な試合出場数が定められており、選考対象は一定の守備出場数を満たした選手に限られています。
ベストナイン:攻守総合力で選出
一方の「ベストナイン」は、攻守において総合的に優れた選手が選ばれる賞です。シーズン中の打撃成績や守備成績が総合的に評価され、ファンや選手の間では“そのポジションで一番優れた選手”と認識されることが多いです。
違いを整理すると
- 評価基準
- ゴールデングラブ賞:守備力を重視
- ベストナイン:攻守の総合力を評価
- 選考方法
- ゴールデングラブ賞:プロ野球担当記者の投票
- ベストナイン:監督やコーチ、選手の投票
2. 2024年度ゴールデングラブ賞受賞者一覧
2024年もセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)から多くの名手たちが選出されました。ここでは、セ・リーグとパ・リーグそれぞれの受賞選手をご紹介します。
セ・リーグ2024年度受賞選手
ポジション | 選手名(チーム名) | 特記事項 |
---|---|---|
投手 | 菅野智之(読売ジャイアンツ) | 4年ぶり5回目の受賞 |
捕手 | 山本祐大(横浜DeNAベイスターズ) | 初受賞 |
一塁手 | 岡本和真(読売ジャイアンツ) | 初受賞※三塁手で過去2回受賞 |
二塁手 | 吉川尚輝(読売ジャイアンツ) | 初受賞 |
三塁手 | 坂本勇人(読売ジャイアンツ) | 初受賞※遊撃手で過去5回受賞 |
遊撃手 | 矢野雅哉(広島東洋カープ) | 初受賞 |
外野手 | 秋山翔吾(広島東洋カープ) | 初受賞※パ・リーグで過去6回受賞 |
外野手 | 岡林勇希(中日ドラゴンズ) | 3年連続3回目 |
外野手 | 近本光司(阪神タイガース) | 4年連続4回目 |
パ・リーグ2024年度受賞選手
ポジション | 選手名(チーム名) | 特記事項 |
---|---|---|
投手 | L.モイネロ(福岡ソフトバンクホークス) | 初受賞 |
捕手 | 甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス) | 2年ぶり7回目 |
一塁手 | 山川穂高(福岡ソフトバンクホークス) | 初受賞 |
二塁手 | 小深田大翔(東北楽天ゴールデンイーグルス) | 初受賞 |
三塁手 | 栗原陵矢(福岡ソフトバンクホークス) | 初受賞 |
遊撃手 | 源田壮亮(埼玉西武ライオンズ) | 7年連続7回目 |
外野手 | 辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス) | 4年連続4回目 |
外野手 | 周東佑京(福岡ソフトバンクホークス) | 初受賞 |
外野手 | 万波中正(北海道日本ハムファイターズ) | 2年連続2回目 |
3. 歴代最多受賞者は誰?
ゴールデングラブ賞の最多受賞者
守備のスペシャリストたちが名を連ねる中、歴代最多受賞者として知られるのは**元中日ドラゴンズの二塁手・荒木雅博選手(通算10回受賞)**です。また、遊撃手として最多受賞を誇るのは、元阪神タイガースの鳥谷敬選手(通算7回)。
ベストナインの最多受賞者
攻守で圧倒的な存在感を誇ったのは、元読売ジャイアンツの王貞治選手で、通算18回の受賞歴があります。
4. ゴールデングラブ賞の「金色」の理由
ゴールデングラブ賞のトロフィーには、金色のグラブが象徴的にデザインされています。この金色は、選手たちの守備力の「輝き」と「価値」を象徴するとともに、金メダルと同様の「最高位」を意味します。また、三井広報委員会によれば、この金色は「選手の努力と成果が光り輝くものとして永遠に記録される」意図も込められているとのことです。
5. 2024年の受賞式の様子
11月28日、都内で開催された表彰式では、受賞選手たちが一堂に会し、晴れやかな表情でトロフィーを手にしていました。特に、初受賞となった山本祐大選手(横浜DeNAベイスターズ)は「この賞に恥じないよう来シーズンも守備でチームを支えたい」と意気込みを語り、大きな拍手を受けていました。
【結論】守備の名手たちが称えられるゴールデングラブ賞と、攻守総合力で選ばれるベストナイン。どちらの賞もプロ野球選手にとって大きな誇りであり、その背景にある努力はファンの感動を呼びます。あなたもぜひ、この違いを知った上でシーズンをより楽しんでみてはいかがでしょうか?